「Japan blue」と呼ばれた日本の藍染め

Photo by peco*

皆さんは「Japan blue」という言葉を聞いたことがあるでしょうか?
これは、日本で古くから行われている草木染めで染められた、深く鮮やかな青色を指して付けられた呼称です。

世界中で親しまれているジーンズもインディゴ染めですが、化学合成でのインディゴ染めがほとんど。
日本でも化学染料での藍染めが主流になってきましたが、まだ一部では熟練の手仕事でしか出すことが出来ない伝統の色を作り続けている場所があります。
 
 

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東京で210年以上も藍染め製品を作り続けてきた「野口染物店」です。
創業当時は、武家(江戸幕府から役職を与えられた特別な侍の家柄)の礼服となる着物を作っていたそう。
現在は時代の流れもあり、主に浴衣などの生地となる反物を一つ一つ手作りで制作しています。
 
 

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野口染物店では型付けと呼ばれる作業を行なっていました。
型付けは、糠・よく煮た餅米・石灰・赤い染料を独自の配合で混ぜて作った糊を使用します。
 
 

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生地の上で模様の通りに穴が開けられている型紙を置き、糊を均一に伸ばします。
糊は季節毎の温度や湿度で乾き具合と伸ばしやすさが変わるので、作るのにも職人の技術が必要です。
 
 

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型紙をずらしながら丁寧に型付けをしていくと継ぎ目のない美しい模様が完成します。
糊をよく乾かしたらいよいよ藍染めです。
 
 

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藍瓶と呼ばれる瓶には天然の草木を発酵させた染料がいっぱい。
型付けが終わった生地は色ムラを少なくするために軽く水を通して濡らします。
そして生地を藍瓶の中へ。
 
 

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瓶の中の藍は黄色ですが、空気中の酸素に触れると化学反応で藍色になるそう。
浴衣の生地は1本で12.5mにもなるため、ムラの無いよう染め上げるのは熟練の技が必要です。
染め上げる濃さによって藍瓶や漬ける時間を調整します。
 
 

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藍染めの後、水洗いで型付けの糊を落とすとその部分のみ色が抜け模様が浮かび上がるという仕組み。
型付けをしない染めの場合は写真のように生地全てが染まります。
 
 

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こちらは別の模様ですが、型付け後に藍染めをして乾かしたものはこのように模様が浮き出ます。
特製の赤い染料はすっかり消え、綺麗に白く模様が抜けていました。
大体は生地を10本ずつ作るため、全ての工程を手作業で10日間ほどかけて行います。
 
 

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この草木染めの藍には抗菌作用や防虫効果があると言われ、日本の生活と共にあり続けた藍色。
美しいjapan blueにこだわり続けた職人がそれを支えていました。
大量生産の時代だからこそ、浴衣だけではなく家具や衣服でも日本古来の藍染めを使おうという流れが出てきました。
時間をかけて作られたものを少しずつ暮らしの中に取り入れてみると世界が変わるかもしれません。

 
 

野口染物店
住所:東京都八王子市中野上町4-20-11
電話:042-622-6313
 

Writer: peco*

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