Artist Interview vol.1 映画監督・脚本家 千濱 藍

Photo by mai murakami

今、日本で活動している若手クリエイターにスポットを当て、仕事や考え方についてお話ししていただきます。
Vol.1は映画監督・脚本家の千濱 藍(Ai Chihama)さん。大学在学中に制作した短編映画が日本国内の映画祭で上映され、今、注目を浴びている若手映画監督です。
 
 

Photo by mai murakami

【プロフィール】
千濱 藍 (Ai Chihama)
1994.6.26生まれ。多摩美術大学グラフィックデザイン学科卒業。
2015年に自主制作した短編映画『leave us alone』が、「第24回東京国際レズビアン&ゲイ映画祭」で上映される。この映画は、同性愛者を理由もなく⽑嫌いしている⼤学⽣の主⼈公が、親友が同性愛者だと知り悩みながらも彼との付き合い⽅を考えていくようになる、というストーリー。大学生という舞台設定でのリアルさのある作品は話題を呼び、「第11回香川レインボー映画祭」「第5回愛媛LGBT映画祭」「第11回青森インターナショナルLGBT映画祭」でも上映され、大きく注目を浴びる。新作長編映画『都合のいい女でいたい』が本年秋頃に完成予定。
 
 

<撮影風景>Photo by Lynn Nagatsuki

【映画の製作を始めたきっかけは何ですか?】
元々、モノを作ることや絵を描くことは好きだったのですが、映像制作をやってみようかなと始めたのは高校3年生の文化祭が終わった後でした。
あの時期は周りも大学の受験勉強に忙しくてろくに手伝ってもらえず(笑)、満足のいくものが出来ずに悔しい思いをしました。それなら、プロがいる場所でみんなが全力を出して1つのものを作ってみたいな、と思ったのが制作を続けたきっかけです。
 
 

映画『leave us alone』より

【前作『leave us alone』が全国で上映された感想を教えてください。】
実際、自分で見に行けたのは「東京国際レズビアン&ゲイ映画祭」だけだったのですが、同じ空間で大勢の人と一緒に自分の作品を見るのは感慨深いものがありました。見に行けなかった青森や、愛媛、香川の映画祭でも、主催者の方から上映した時の様子を伺い、嬉しく思いました。
自分が知らない世界や人を他人ながらも理解したい、歩み寄りたいという気持ちから作った映画だったので、様々な場所で様々な方の何かを考えるきっかけになっていたなら嬉しいです。
 
 

映画『都合のいい女でいたい』より

【新作映画『都合のいい女でいたい』の中で伝えたいメッセージはありますか?】
「ひねくれたって幸せにはなれないけど、バカをやらずにいられない時ってある。」
そんな思いをしたことがある20〜30代の女性へ、と思って制作しました。
この作品は、写真家を目指す女子大生が彼⽒に浮気されたショックから「⾃分が傷つかない最⾼の⽅法」として不倫を選択してしまうというお話です。この物語は、私の大切な友人達の話を元に脚色を加えて制作しました。自分の友人達はコンプレックスを力に変えていったり、悩みながらも前に進んだり出来る魅力的な子ばかりなので、そういう部分も含めて女性の心の靄を払えるような映画にしたいと思いながら作り上げました 
 

<劇中写真>photo by Ai Chihama

【制作にあたって大事にしたい価値観はありましたか?】
映画を作るにあたって手伝ってくれた人が、その人の人生の時間の一部を使ってくれているという意識をいつまでも忘れずにやっていきたいです。
自主制作映画の現場では、「やりがい搾取」のように、タダで長時間労働させられたりするという現場がよくあります。そして、そういう人達のおかげで成り立っている映画があるのも事実です。
でも、それにいつまでも甘えていたり、そういうものだから仕方ない、と言っていたら日本の自主制作映画の現場ではどんどん生活が苦しい人を生み出してしまうだけだと思います。なので、自分の現場から変えたいと思うようになりました。今回は、スタッフの仕事の中でも「ほぼ自分1人でやること」、「撮影の時だけ手伝ってもらうこと」、「どんな役であれ必ず報酬を渡すこと」を実行しました。
 
 

劇中写真>photo by Ai Chihama

【影響を受けた映画監督はいますか?】
・Xavier Dolan監督(代表作:「Killed My Mother」「Mommy」)
若い頃から努力して、早くに才能を開花させたこと、その映像作りのセンス、衣装にまでちゃんと口出ししているところ、作風の自由さなんかはとても影響を受けた気がします。
新作は必ず劇場でチェックして、もっと観たい!と思わせてくれる監督です。
・西川美和監督(代表作:「永い言い訳」「ゆれる」)
日本の女性映画監督は「⼥性ならではの感性」で作品を作っている⼈が多いのですが、それだけでなく、きちんと物語の⾯⽩さで魅せているところがすごく好きだなあと思っています。
 
 

映画『都合のいい女でいたい』より

<試写会の様子>photo by peco*

【これからどんな作品を作っていきたいですか?】
始まった瞬間から終わる時まで、面白くてしょうがない!と観た人に思ってもらえるような作品をこれからも作っていきたいです。
 
 

千濱 藍 (Ai Chihama)

Twitter:https://twitter.com/chihamaai
Instagram:https://www.instagram.com/chihamaai/

Writer: peco*

Share this with your friends!!

DOWNLOAD APP NOW!!

るるぶ OMOTENASHI Travel Guide

  • App Store
  • Google play

DOWNLOAD APP NOW!!

るるぶ OMOTENASHI Travel Guide

  • Google play
  • App Store